01日中友好の門
牌坊(はいぼう)は扉がなく開放的な門型建築で、中国の伝統的な建築様式の一つです。横浜中華街や神戸中華街など、世界各地の中華街には牌坊がしるべとして建てられているので、海外では中華文化のシンボルの一つと考えされます。今回の牌坊は彫飾と扇子、花などの彩色で華麗な装飾を施すものを用いて、日中友好の友情の門を象徴しています。
02一心同体(いっしんどうたい)
この世界では、個人の力は弱いです。周りの一つ一つの小さなランタンは人間の個体を象徴し、中央部の大きなランタンは世界の地域や国を表します。個体の光と力を集め、人間が輝く銀河にすることもできると表現しています。
03神聖な蓮池(しんせいなはすいけ)
神聖感を運んでくれるランタンの蓮が、古いお寺の境内で咲いています。夏の花の代表のひとつとして、蓮は「泥より出でて泥に染まらず」と言われるように仏教を象徴する花です。その中で設置するこちらそちらの魚も、その光景は比類のない美しさですよね。
04幸福満載
「福」の文字は中国の伝統文化の中で、人々が祝福を送る時によく使われる言葉です。舞台の中央に立って両手で開いた「十」は、後ろのランタンと一緒に「福」という字を組んでいます。人々が円満な幸せを得ることができるという意味です。
05隠元禅師渡来(いんげんぜんじとらい)
日本黄檗宗の祖となった隠元隆琦(いんげん りゅう)は、中国福建省福清県の出身、臨済正宗と称しています。江戸時代初期、日本から四度の招請により、二十人以上の弟子を率いて中国の厦門を出帆し、承応3年(1654年)7月5日夜に長崎へ来港しました。隠元禅師の渡日に伴い、中国におる建築、音楽、文学、印刷、煎茶、普茶料理などの先進文化を日本に伝え、禅宗界に多大な影響も与えました。
06麒麟瑞獣(きりんずいじゅう)
麒麟(きりん)は、中国神話に現れる伝説上の動物(瑞獣)の一種です。「麒」が雄で「麟」が雌を表すとされるが、通常は「麒麟」と雌雄同体で表記されます。今回はこれまでのランタンの構造とは異なり、麒麟の体は色の付いた小さなガラス瓶で構成されており、内部の明かりを用いて全体的に輝いています。
07松鶴延年(しょうかくえんねん)
中国で松は長寿の木であり、一年中、寒さや暑さに耐え、霜や雪にも枯れることがなく非常に生命力が強いです。昔の中国の人たちは、寿命が長い松を不老長寿の象徴としています。鶴は中国人にとって吉祥の鳥であり、伝説上の鳳凰の次に地位が高く、長寿の仙禽と考えられます。「鶴寿」「延年」は、長寿を祝う時によく使われる吉祥の言葉です。
08龍舞賀春(りゅうまいがしゅん)
龍舞は中華圏の伝統的な踊りで、龍が玉を追いかける様子を模しています。複数の人物によって操作し、ドラや太鼓の音にあわせて上下左右に踊らせることを巨大なランタンで表現します。旧暦の春節や秋の収穫祭に龍舞は伝統行事の一つとして、雨乞いや豊作祈願などを目的に行われます。
09蟠桃会の孫悟空(ばんとうえのそんごくう)
開山堂の前に「桃源郷」を見に行く途中、まずは孫悟空の如意金箍棒(にょいきんこぼう)を通ります。中国の「四大名著」のひとつ、『西遊記』に記述があります。果樹園の管理人に任命された孫悟空が瑶池金母(ようちきんぼ)の蟠桃会に自分だけ招かれなかったことを恨み、蟠桃園の桃を盗み食い、会場を無茶苦茶にしました。その後、罰として彼は人間界に追放されたが、「三蔵法師」を補佐して幾多の苦難を乗り越え、インドの天竺から仏教の経典を持ち帰りました。
10桃源郷(とうげんきょう)
中国の魏晋南北朝時代の文学者、陶淵明(とうえんめい)が「桃花源記」に桃源郷を描いています。その世界は俗界(人間界)と離れて、桃林に囲まれた平和で豊かな別世界と考えられます。仏教でも桃のモチーフがよく見られ、「蟠桃(ばんとう)」は北欧神話に登場する黄金の林檎と同じように神々の不老不死の源とされます。
11仕女の花見(しじょのはなみ)
色々なランタンを組み合わせ、宮仕えの女性が満月の夜に庭園で花見をしている画面を表現します。中国の伝統的な美人画では、仕女図はよく現れるジャンルのひとつです。「三生」と「三世」はほぼ同じ概念と認識され、仏語の「前世・現世・来世」の意味を伝え、過去も現在も未来も、美しい人と景色がいつも私たちのそばに回ってくるという意味です。
12鹿王本生(ろくおうほんしょう)
中国の北魏時代、敦煌莫高窟に描かれたとされる壁画「鹿王本生図」をモチーフにして、夕方の寺内で絶美の絵巻が誕生します。「鹿王本生図」は釈迦の前世物語集『本生経』に収められている話ですが、昔から鹿と仏教の深いご縁を述べて、画面にインド風と漢風要素がうまく融合されます。
13南海観音(なんかいかんのん)
中国の海南島三亜市の南山寺付近にある観音菩薩像は南シナ海を向いており、観音の中国と世界全体に対する天恵と加護を表現しています。観音菩薩が左手で浄瓶を支え、右手で楊柳を持って印相を結んでいます。楊柳は災いを避け、病気を治すことができ、浄瓶の中の甘露は幸せを人間界に広げることができると言われます。
14敦煌の飛天(とんこうのひてん)
仏教では空を飛ぶ天神(飛仙)を「飛天」と言われます。敦煌(とんこう)の莫高窟(ばっこうくつ)で壁画の飛天は、洞窟の創建と同時に出現し、十王朝の千年余りを経て、現今も鮮やかな色を持つ中国の美学を展示されます。中国で仏教の目覚ましい発展に伴い、飛天を通じて仏教と芸術の融合を再現されます。
15隠元禅師の茶器(いんげんぜんじのちゃき)
江戸初期(1654年)に中国から来日した隠元禅師は、中国の茶罐(ちゃかん)という茶器を持参しました。この茶罐は、宜興窯(ぎこうよう)の紫泥(しでい)を材料として、中国茶器の名工・時大彬(じだいひん)の作です。胴体には「時大彬做壺」と、時大彬の落款が彫られています。隠元禅師のお茶の淹れ方は、沸騰した湯の中に茶葉を入れる方法で、当時の中国で行われていた「唐茶」と呼ばれました。
16上善若水(じょうぜんはみずのごとし)
『老子』の第八にあります。「上善は水の若し、水は善く万物を利して而も争わず。衆人の悪む所に処る。故に道に幾し。」 水の如くに生きれば、まさに禅の悟りに通じます。
17爆竹声声(ばくちくに音)
中国では古くから祝日や慶事の際、竹筒に火薬を入れ、火をつけて鳴らし、悪邪を追い払う習慣があり、「爆竹」という名はこれに由来する。現在では紙に火薬を包んでさおの先につけたものを用いる。旧正月の元旦には家ごとに打ち鳴らし、町中が爆竹の響きに包まれて新年の気分を盛り上げる。
18富貴牡丹(ふうきぼたんはな)
牡丹の花言葉は「王者の風格」「高貴」「恥じらい」「人見知り」です。一輪挿しでも豪華に見える牡丹の様子から、風格や高貴などの言葉がつきました。原産国である中国では「花神」や「花王」などより高い位のものを指す言葉が多くつけられています。
19昆虫蝶の花畑(ちょうのはなばたけ)
この美しい花畑と飛ぶ蝶野生の植物や昆虫と素晴らしい自然の風景。
20万福迎宾(まんふくを迎え)
「万福」には“たくさんの数え切れないほどの幸せ”という意味があります。来客の万福を祈る。
21パンダの楽園(パダンのらくえん)
天から授かった人気者。それが、中国のパンダです。無邪気でかわいらしい。ランタンパンダの表情を、お近くでお楽しみください。
22ブランコ
漢の武帝の長寿を祈って始められた“千秋万寿”の意味の遊戯で、こちらのブランコを乗り楽しみください。振ったりぶつけたりして色を変える。
23LEDフロアピアノ
踏むと音が鳴ったり、色が変わったりする。